3つのGoogleアカウント、一つの契約のClaude in Chromeで使う
店ごとにGoogleアカウントを分けていても、Claudeの契約は1つでいい。ただし枠も1つで、スタッフと分け合うのは規約違反です。
Chromeの「Googleアカウント」と、拡張の中でログインする「Claudeのアカウント」は、別物だからです。
店の数だけ拡張を入れて、それぞれで同じClaudeにログインする。中心は、これだけです。
増えるのは入口で、枠ではありません。契約が1つなら、使える量も1つ分です。
それからこれは、社長が1人で、自分の複数のアカウントを使う話です。店長やスタッフと1つの契約を分け合う話ではありません。そちらは規約が禁じています。

こんな社長がいるとします
店が3つあります。
店ごとにGoogleアカウントを作っていて、Chromeもアカウントごとに切り替えて使っている。
Claudeは、社長が自分で1つ契約している。パソコンも社長のものが1台で、Claudeにログインするのも社長だけです。
そこで止まる。Claude in Chromeという拡張機能を店の仕事にも使いたいのだけれど、店の数だけ契約が要るのか。
私の答えは、要らない、です。

答え: 契約は1つでいい
Claude in Chromeは、Chromeに入れる拡張機能です。口では「Claude for Chrome」と呼ぶ人が多いのですが、正式な名前は「in」のほうです。道具そのものの説明は、前の記事に書いたので、ここでは繰り返しません。
公式の手順を読むと、入れ方はこう書いてあります。ストアから「Chromeに追加」を押す。そのあとに、求められたらClaudeのアカウントでサインインする。
つまり、拡張を「入れる」のと、拡張に「ログインする」のは、別の手順です。
そして、ログインするのはClaudeのアカウントであって、そのプロファイルに付いているGoogleアカウントではありません。会話の続きも、始めたパソコンではなく、Claudeのアカウントのほうに紐づいて残ります。
私の手元でも、そうなっています。使っているプロファイルのGoogleアカウントと、拡張の中のClaudeアカウントは、別のものです。それで動いています。
一度、ターミナルのAIから拡張を操作していて繋がらなくなった日に、AIがこう聞いてきました。いま見ているウィンドウはどのプロファイルか。それとは別に、拡張のパネルに出ているアカウントは何か。
二つを、別々に聞いてきた。私は、この二つが別物だからだと受け取りました。
私の意見ですが、この話で混乱が起きるのは、「アカウント」という同じ言葉が、Google側とClaude側で二回出てくるからだと思います。Chromeのアカウントは、店ごとに分かれていていい。Claudeのアカウントは、社長が1つ持っていればいい。

Chromeのプロファイルは、別々の世界です
Chromeのプロファイルというのは、ブックマーク、履歴、パスワード、その他の設定を、丸ごと分けて持つ仕組みです。Google自身が、サインイン済みのアカウントを2つ以上使いたいならプロファイルを追加してください、と案内しています。
拡張機能も、プロファイルごとに持ちます。
私の手元には、プロファイルが6つあり、そのうちGoogleアカウントの付いたものが4つあります。この拡張は、その4つ全部に入っていて、アカウントの無い2つには入っていません。1つのプロファイルに入れても、隣には入らない。
先に結論を言うと、Googleアカウントの付いたプロファイルは、手元のファイルではなく、そのアカウントのクラウド側が正しい、という作りです。
別々の世界だ、というのを、私は事故で確かめています。

去年の夏、私はAIにこう頼みました。
僕4つぐらいGoogleアカウント使ってて、毎回そのブックマークの同期とかめんどくさいんだよな。バラバラでやってて。これって自動で全部一緒なブックマークだったり、拡張機能に統一するってことなんかできたりするんかな?
AIの答えは、公式にそういう機能は無い、プロファイルはアカウントごとに別世界という設計だから、というものでした。
それでも私は、AIに仕組みを作らせて、翌朝、6つのプロファイルのブックマークを1つに揃えました。1,723件。機械で照合して、6つとも同じであることまで確かめてあります。
揃え終わって十数分後、1つのプロファイルを開いて私が言ったのは、これでした。
これのGoogleアカウントのブックマークがなんか違うものになってるよ。ちゃんと見て。
数えると、1,723件で揃えたはずのプロファイルが、1つは3,335件に膨らんでいた。揃ったまま残ったのは、Googleアカウントの付いていない2つだけでした。
AIはこう言いました。
同期ありの相手には、これは止めるべき方法でした——ここは私の判断ミスです。
私は元に戻してくれと頼みました。
手元のファイルを差し替えても、Chromeを開いた瞬間にクラウドの分が混ざり戻る。アカウントごとにクラウドが別なので、違うアカウント同士を完全に同じにするのは、そもそも無理でした。
ブックマークですらそうです。だから拡張機能も、プロファイルごとに入れることになります。拡張のほうは正式な仕組みで入るので、同期と喧嘩はしません。

やり方
やることは3つです。
- 店のプロファイルを1つ開いて、公式ページから拡張を入れる。
- 求められたら、社長のClaudeアカウントでサインインする。
- 次の店のプロファイルに切り替えて、1と2を繰り返す。
使うときは、その店のプロファイルに切り替えて、拡張のパネルを開きます。切り替えたあとにログインが残るかどうかは、あとの章に書きます。

どのブラウザでログインしているかは、Claudeの設定の「アクティブなセッション」という画面に一覧で出ます。見覚えのないものがあれば、そこから個別に切れます。
私の手元では、1つ目を入れてから4つ目を入れるまでに、8か月かかっています。1つ目が2025年の12月、2つ目と3つ目が2026年の8月21日に17分違いで、4つ目が8月30日です。
まとめて入れる方法もあります。パソコン全体に効く管理の設定に拡張を並べると、全部のプロファイルに自動で入る。私はその設計まではしました。ただ、その設定はパソコン全体に一律で、1つだけ外すということができない。
私はこう言って、手で入れる方を選びました。
あとはもう自分でやるわ、拡張機能は。
それに、この管理の設定で配れるのは拡張そのものまでで、ログインした状態は、配れる物の定義に入っていません。入れたあとのサインインは、どのみち手でやることになります。
気をつけること
分け合わない
Claudeの利用規約には、こう書いてあります。
あなたは、自分のアカウントのログイン情報、Anthropic APIキー、またはアカウントの資格情報を他の誰とも共有してはなりません。また、自分のアカウントを他の誰かが利用できる状態にしてもなりません。
「契約1つで3店舗」という言い方は、店長やスタッフで1つのログインを回す話に聞こえます。それは、この文にそのまま当たります。
この記事の話は、社長1人が、自分のアカウントを、自分の複数のプロファイルで使うことです。禁止の宛先は「他の誰か」なので、この使い方はその条文には当たりません。ただ、それをはっきり許可すると書いた条文も、私が読んだ範囲にはありませんでした。言えるのは、当たらない、というところまでです。自分のアカウントの下で起きたことの責任は、全部自分にあります。
店ごとに別の人が使うなら、それは人数分の座席を買うプランの話になります。

枠は1つ
公式のヘルプに、利用の上限は入口をまたいで共通だ、と書いてあります。ブラウザ側で使った分も、普通のチャットと同じ枠から引かれる。しかもブラウザの操作は、普通のチャットより枠を多く使う、とも書いてあります。
プロファイルを3つにしても、枠は3倍になりません。3つの店で使えば、1つの枠を3つで分けることになります。

必要な契約
いま公式ページには、有料プランならどれでも使える、と書いてあります。無料のプランでは使えません。ストアの説明文には、上のプランだけのように読める書き方が残っています。ヘルプと料金表のほうが新しいので、私はそちらを根拠にしました。
見せる画面
拡張は、作業しているタブの画面を撮って、それを会話の材料にします。映っているものは、そのまま会話に入る。だから公式は、銀行や医療のような機微なアカウントには触れない別のプロファイルを使うことを勧めています。
これは店ごとに分けろという話ではなく、見せたくないものと分けろという話です。公式が店舗で分けることを勧めているわけではありません。ただ、店のプロファイルに銀行や個人の口座を置かないでおく、というところは、この勧めと同じ向きです。
金融系のサイトは、既定で止まります。購入や送金のような操作は、設定に関わらず拡張が行わない作りです。
一つ、書いておきます。プロファイルを分けても、それは安全の壁にはなりません。同じパソコンを触れる人は、他のプロファイルに切り替えられる、とGoogle自身が書いています。分かれるのはデータと設定であって、鍵ではありません。
パスワードは打たせない、お金と提出のボタンは自分で押す、といった線は、前の記事に書いたとおりです。

まだ確かめていないこと
同じパソコンの複数のプロファイルで、同時に動かすと何が起きるか。私は確かめていません。複数の端末やブラウザで同時にログインしていること自体は、公式が想定していて、一覧で管理できる作りです。ただ、1台の中のプロファイル同士について書いた文は、見つけていません。
プロファイルを切り替えたときに、拡張のログインがそのまま残るのか。公式には書かれていません。私の手元の記録にも、それを確かめた形跡はありません。
それから、前の記事で「掴めるブラウザの数には限りがある」と書きました。あれは、ターミナルのClaude Codeから拡張を遠隔で操作する経路の話です。この記事の、パネルに自分で打つ使い方とは、経路が違います。同じ拡張に、使い方の経路が3つある、というのが公式の説明です。そちらの経路も、公式は、複数のブラウザが繋がっているときはどれを使うか自分で選ぶ、と書いています。
その遠隔操作の経路で一度繋がらなくなった日に、AIはターミナル側と拡張側でアカウントが違うのではないか、と疑いました。実際に繋がったのは、拡張を読み込み直したあとでした。その直前に、アカウントは合っていると確認も取れていた。原因はアカウントではなかった、と私は読んでいます。公式の文書にも、両側でアカウントを揃えろという要件は見つかりませんでした。
結局どうすればいいか
店の数だけ拡張を入れる。ログインは、社長のClaude1つ。使うときは店のプロファイルに切り替える。
スタッフとは分け合わない。枠は1つ分だと知って使う。

道具そのものの説明と、AIに画面を触らせるときの線の引き方は、前の記事にあります。
※守秘のため、店舗数などの設定を変えています。手順と仕組みは実際のものです。私の手元の記録は、AIとの会話ログと実機の設定を基礎資料にしています。サービスの仕様と規約は、2026年9月時点で公式ページを確認したものです。半年で変わることがあるので、使う前に自分の目でも読んでください。
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