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slug: mite-kite
title: AIの「できました」を、Playwrightに見に行かせる
date: '2026-09-15'
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henso: false
category: AIとの付き合い方
description: AIに「できました」と言われて、画面をざっと見てOKを出していませんか。その確認はPlaywrightに渡せます。画面を開いても見えない壊れ方の三つの型と、そのまま使える頼み方を三つ。開いた先の半分が自分の画面だったという実測つき。
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先週、私の記事の下書きが壊れていました。
文字を太くする印が1文字ぶんずれて、下見の絵が中身を受け取らなくなっていた。

画面は、いつもどおりに見えていました。
私は何度も開いて、何度も、異常なしと判断しました。

見つけたのは私ではありません。
画面を見に行かせたAIです。直したら、0.05秒で通りました。

AIに「できました」と言われて、画面をざっと見て、OKを出す。
**あの確認、AIに渡せます。**
渡すと、あなたの3分が返ってくるうえに、**画面を開いても見えない壊れ方まで出てきます。**

私はこれをPlaywrightという道具でやっています。
この半年で25,000回動かして、ページを3,154回開きました。
どこを開いていたかを全部数えたら、自分でも意外な結果が出ました。
その話も書きます。

![見た目は通る。中身は通っていない](画像/mite-kite/zu1-zu01.png)

## 「できました」を、あなたは何で確かめていますか

![確かめているのは、結局あなたの目](画像/mite-kite/zu2-zu02.png)

AIに何かを任せた後のことを、思い出してみてください。

ページを作らせた。表に書き写させた。設定を直させた。投稿を出させた。
どれも最後は「できました」と返ってきます。

そのあと、あなたは何をしていますか。

たぶん、自分で画面を開いています。
開いて、上から下まで眺めて、それらしく見えるから閉じる。

ここで、二つのことが起きています。

ひとつは、**あなたの時間が戻ってきていない**こと。
任せたはずなのに、確かめる分だけ自分の手が要ります。
1回3分でも、日に何度もやれば、そこそこの時間です。

もうひとつのほうが、重い。**開いて見ても、分からないものがある**ことです。

冒頭に書いた件を、もう少し詳しく書きます。
私が使っている記事の下書き画面は、保存したあと、
その中身で「公開したらこう見えます」という絵を作ります。

ある日、保存のされ方のせいで、文字を太くする印が一文字ぶんずれました。
ずれると、印は印として働きません。
絵を作るところは中身を受け取らず、突き返していました。

ところが、画面はいつもどおりでした。
突き返された時、その画面は**直前の正常な姿をそのまま映し続ける**作りだったからです。
作った人からすれば親切な作りです。いきなり真っ白になるよりはましですから。

私は何度も開いて、何度も、異常なしと判断しました。
目が粗いからではありません。
**正しい姿が映っているのだから、目では分かりようがない。**

こういう壊れ方は、珍しくありません。
見た目は出ているのに中身の参照先が空の画像。
件数が合っているのに1件だけ入れ替わっている表。
公開したつもりで、まだ出ていない記事。
どれも、開いて眺める限りは正常です。

## 画面は正常なのに、中身が壊れている——三つの型

![見ても分からない壊れ方は、三つ](画像/mite-kite/zu3-zu03.png)

見ても分からない壊れ方には、型があります。
私が実際に踏んだのは三つです。

**一つめ。正しい姿が残ってしまう型。**
いま書いた下書きの件がこれです。
壊れた時に、壊れる前の姿が画面に残る。
何も言わずに、いつもの顔をしています。

**二つめ。数は合っているのに、中身が違う型。**
図を11枚入れたページがありました。数えると、確かに11枚あります。
ところが1枚は、絵のある場所を指していませんでした。
見出しの下に何かが置かれているので、ざっと見る限りは並んで見えます。

**三つめ。出したつもりで、出ていない型。**
公開のボタンを押した。押した手応えもある。
それでも、その記事がいま本当にサイトの上に在るかは、別の話です。
押したことと、出ていることは、違うことです。
私の記録では、出した側だけ先に出て、本体が出ていなかったことが2回あります。

三つに共通しているのは、**壊れた側が黙っている**ことです。
エラーが赤く出てくれるなら、人の目で足ります。
困るのは、何も言わずに、いつもの顔をしている時です。

## この記事を書いている最中にも、一度起きました

これは、書きながら本当に起きたことです。

この記事の原稿を書いている途中で、私は一文をこう書きました。

> 確かめる役を替えたのに、замене замене——同じことをもう一度やらせただけになります。

読めない文字が二語、まぎれています。ロシア語です。
私はロシア語を書いていません。書いた覚えもありません。
AIに文章を書かせている最中に、どこからか混ざりました。

こわいのは、ここからです。

この一文は、**私がかけた機械の検査を、全部通りました。**
行の長さの検査も通った。強調の印の検査も通った。
下見の絵も、正常を意味する番号を返してきた。
既刊の記事との重複検査も、ゼロで通りました。

数は合っていました。形も合っていました。
**中身だけが違いました。**

見つけたのは、書き上がったものを自分で読み返した時です。
機械には見つけられませんでした。
これは、この記事の後ろの方で書く「機械に任せられる範囲」の、そのまま実例です。

そして同時に、**AIに任せたものを、そのままにしておくとどうなるか**の実例でもあります。
私が読み返さなければ、ロシア語の混じった記事が公開されていました。

## 確かめる役を、Playwrightに渡す

道具の名前はPlaywrightです。
「AIが使えないソフトは、画面ごとAIに使わせろ」で紹介した、あの道具です。
あちらでは「人間用の画面しか無い相手に、こちらから乗り込む」道具として書きました。

同じ道具が、検品に向いています。理由が三つあります。

**一つめ。まっさらなブラウザを、新しく立ち上げます。**
あなたが普段使っているブラウザとは別の窓です。
ログインもしていないし、前に見た残りもありません。

これは検品では利点になります。
自分のログイン済みの画面で確かめると、**自分にしか見えない姿**を見てしまうからです。
自分には出ているボタンが、初めて来た人には出ていない。よくあります。
まっさらな窓は、**初めて来た人の目**をそのまま持ってきてくれます。

**二つめ。同じ手順を、何度でも同じように走らせられます。**
検品は繰り返す仕事です。
記事を直すたび、画像を差し替えるたび、同じところを同じ順で見たい。
人の気分に左右されない相手の方が向いています。

**三つめ。画面を絵としてではなく、中身の一覧として読みます。**
人は画面を絵として見ます。だから「並んでいるように見える」で止まります。
Playwrightは、ページを組み立てている部品——見出し、画像、リンク、入力欄——を、
文字の一覧として読みます。
だから**数えられる**。11枚あるのか、そのうち行き先が空はいくつか、が言えます。

もうひとつ、**いま自分が開いているChromeをそのまま触らせる**やり方もあります。
そちらは「面倒なウェブ操作はAIに任せよう」に書きました。
自分としてログインした画面を確かめたい時は、そちらが早い。

入れ方はどちらも既に書いたので、ここでは繰り返しません。
**検品に関しては、すでに入っている方を使えば足ります。**
この記事のために新しく何かを入れる必要はありません。

## 「開いて、見てきて」と言う

![覚える言葉は、三つ](画像/mite-kite/zu4-zu04.png)

やることは、そう難しくありません。
**確かめる役を、人からAIに替えるだけ**です。

言葉は三つ覚えれば足ります。
そのまま使える形で書きます。

**一つめ。何が見えているかを言わせる。**

> この画面を開いて、上から順に、見えているものをそのまま書いてください

「大丈夫か」ではなく「何が見えたか」を聞くのが要点です。
理由は、次の章で書きます。

**二つめ。数えさせる。**

> このページの画像を数えてください。何枚あって、そのうち行き先が空のものは何個ですか

数は、人が数えると間違えます。機械は間違えません。
図が11枚あって1枚が絵を指していなかった件は、これで出ました。

**三つめ。突き合わせさせる。**

> 手元のこの一覧と、画面に出ている並びを突き合わせて、違うところだけ挙げてください

二つ並べて、違いだけを出させる言い方です。
全部読んで報告させると長くなりますが、違いだけなら短く返ってきます。

この三つは、第1話の付録に書いた頼み方とは別のものです。
あちらは「入り込むための言い方」、こちらは「確かめるための言い方」です。

## 実際のやりとりを、そのまま置きます

言葉だけだと分かりにくいので、一往復をそのまま書きます。
記事に図を11枚入れて、AIが「入れました」と言った直後のやりとりです。

私が言ったのは、これだけです。

> このページを開いて、画像を数えてください。
> 何枚あって、そのうち行き先が空のものは何個ですか。

返ってきたのは、こういう形です。

> 画像は12枚ありました。うち1枚は表紙で、本文中は11枚です。
> 行き先が空のものは0個でした。
> ただし1枚、指している先にファイルがありません。

三行目が、私が聞いていないことです。
「空かどうか」は聞きましたが、「その先にファイルがあるか」は聞いていません。
**聞いていないところで引っかかった。**これが検品の当たりです。

ここで大事なのは、返事が**数で返ってきている**ことです。
12枚、11枚、0個、1枚。
もし「画像はきちんと入っているようです」と返ってきていたら、
私はそこで終わって、ファイルの無い1枚をそのまま公開していました。

やってはいけない頼み方も、ついでに書いておきます。

**画面を開かせずに聞かない。**
「この記事の画像は大丈夫だと思う？」と聞くと、開かずに答えます。
それはAIの推測で、確かめたことにはなりません。
**「開いて」の二文字を必ず入れてください。**

**絵だけ見せて済ませない。**
画面の写真を撮らせて「どう？」と聞くと、人と同じ見方になります。
人と同じ見方をさせるなら、人が見るのと変わりません。
中身まで読ませるから、人に見えないものが出てきます。

## 見に行かせて、出てきたもの

![はみ出しは、並べないと分からない](画像/mite-kite/zu5-zu05.png)

実際に出てきたものを並べます。全部、私の手元の話です。

**表紙の文字が、枠から出ていました。**
幅が1,116ピクセル、使える幅は889ピクセル。227ピクセルはみ出していました。
並べて見せられれば一目です。
ところが一枚だけ見ている限り、そういうものだと思ってしまいます。
機械は測ったので、出す前に止まりました。

**図が、絵を指していませんでした。**
さっきの11枚の件です。
開かせて、画像の数と、行き先が空のものの数を言わせただけです。

**出した後に、本当に在るかを見に行かせています。**
これは壊れていた話ではありません。うまく回っている日常の姿です。
出したら見に行く。在れば一行の報告、無ければ呼ばれる。
その間、私は何もしていません。

**そして、人の目では原理的に見えない差もあります。**
ある画面で、同じ場所にマウスを乗せると、わずかに跳ねることがありました。
1回では分かりません。
30回以上、間を空けて乗せて、跳ねた回数を数えて、初めて出ました。
人が30回やれば、手が覚えてしまって、たぶん正しく数えられません。
ここは、人がやらない方がいい仕事です。

## 「大丈夫そうです」は、報告ではありません

![感想と報告は違う](画像/mite-kite/zu6-zu06.png)

一つ、受け取り方のコツがあります。

見に行かせると、たまにこう返ってきます。

> 確認しました。問題ないようです。

これは報告ではありません。感想です。
そして、あなたが自分で画面を眺めて「それらしいから閉じる」のと、中身が同じです。
確かめる役を替えたつもりで、同じことをもう一度やらせただけになります。

返してもらうのは、**見えたものそのもの**です。

画像は何枚あって、そのうち行き先が空のものは何個か。
見出しはいくつで、どういう並びか。
表は何行で、一番上の行と一番下の行には何が書いてあるか。

数と、実際に書いてあった文字。この二つが返ってきたら、報告です。
「問題ない」しか返ってこない時は、こう言い足してください。

> あなたの感想ではなく、画面に出ていたものをそのまま書いてください

## 作った本人に、検収させない

![作った本人ではなく、別の相手に頼む](画像/mite-kite/zu7-zu07.png)

もうひとつ、効き目が変わる置き方があります。
**見に行かせる相手を、作った相手と別にする**ことです。

同じ会話の中で「確認して」と言うと、作った時の前提を持ったまま見に行きます。
自分はこう作った、だからこう見えているはずだ、という目です。
人でも同じで、自分が書いた文の誤字は読めません。

だから、別の会話を開きます。
何も教えずに、その画面だけを渡して、こう言います。

> この画面を初めて見る人として、何が見えているか言ってください

作り手の説明が一つも入っていない報告が返ってきます。
そこに書かれていないものが、**読者にも見えていないもの**です。

さっきのロシア語の件も、同じ形で起きました。
書いた本人が、書いた直後に読み返しても、自分の書いたつもりの文が見えます。
別の目に渡すまで、そこに何が混ざっているかは分かりません。

## Playwrightが開いた先の、半分は自分の画面だった

![外のサイト1,289回と、自分の画面1,206回](画像/mite-kite/zu8-zu08.png)

これは、数えてみて初めて分かったことです。

Playwrightは、もともと「外のサイトに入るため」に入れました。
人間用の画面しか無い相手に、こちらから入っていくための道具です。
第1話に書いたのも、全部そちら側の話でした。申告のソフト、切符の予約、記事の転載。

ところが、この半年に開いた先を全部数えたら、こうなりました。

3,154回のうち、仕事の相手方の画面が659回。ここは書けないので外します。
残りの2,495回の内訳が、こうです。

外のサイトが1,289回。
**自分のパソコンの中が1,206回。**

ほぼ半々です。
外に入るために入れた道具の半分を、**自分が作らせたものを見に行くために使っていました。**

そう決めたわけではありません。後から数えて分かりました。

理由は、たぶん単純です。
AIに作らせる量が増えたからです。
画面を作らせる、表を作らせる、記事を出させる。作った量だけ、確かめる先が増える。
そして自分で作らせたものほど、**自分では正しく見えてしまいます。**

AIに何かを作らせている人は、たぶん同じことになります。
乗り込む道具として入れたものが、気がつくと**自分の確かめる道具**になっている。

## 数えられるものしか、数えられません

![機械が見るもの、人が見るもの](画像/mite-kite/zu9-zu09.png)

線を引いておきます。
機械に任せられるのは、**数と一致だけ**です。

「見出しが12個あります」は言えます。
「この見出しは弱いです」は言えません。

「表は10行あります」は言えます。
「この数字は、あなたの商売の実感と合っていません」は言えません。

「読めない文字が2語まざっています」も、実は言えません。
文字としては成立しているからです。
さっきのロシア語が全部の検査を通ったのは、まさにこれです。

だから、検品をAIに渡しても、人の目は消えません。
消えるのではなく、**置き場所が変わります。**

機械が見るのは、数と、こちらとあちらが同じかどうか。
人が見るのは、意味と、これでいいのかどうか。

人が一番弱いところ——数を数える、見比べる、同じ作業を30回繰り返す——を機械に渡して、
人が一番強いところ——これは伝わるか、これでいいのか——に人を戻す。
そういう並べ替えです。

## 確かめる係が塞がっていると、確かめていません

![同じ行が三度続いた日](画像/mite-kite/zu10-zu10.png)

もう一つ、実際に起きたことを書きます。

Playwrightの持ち場は、取り合いになります。
別の作業がその窓を使っていると、入れません。

2026年7月29日、私の記録に、同じ行が三度続けて出てきます。

> 監督の目視はPlaywright占有のため今回も省略

検品をサボったのではありません。
見に行かせる相手が塞がっていたので、**見ないまま先に進んだ**のです。

大事なのは、そのあとです。
省略したことは、記録に残っていました。
残っていたから、こうして後から数えられました。

それ以来、持ち場を用途で分けています。
いまは二つあって、それぞれ2,110回と1,213回、別々に働いています。

ここから言えることは一つです。
**確かめる係が塞がっている時、あなたは確かめていません。**

そして、塞がっている時ほど「たぶん大丈夫だろう」で進みたくなります。
そこで進むのは構いません。私も進みました。
ただし、**確かめなかったと書き残す。**
そこだけは人がやることです。

## 明日、閉じる前に一言だけ

![閉じる前に足す、ひとこと](画像/mite-kite/zu11-zu11.png)

準備は要りません。今日そのまま始められます。

次にAIが「できました」と言った時、閉じる前に一言だけ足してください。

> この画面を開いて、見えているものをそのまま書いてください

何が見えたかが返ってきます。
そこで、あなたが自分で開いて確かめていた3分が、返ってきます。

そして、たまに、あなたが何度見ても分からなかったものが出てきます。
その時に初めて、この頼み方の値打ちが分かります。

私の場合は、原稿が保存を拒まれ続けていた、あの件でした。
画面はずっと、いつもどおりの顔をしていました。

もうひとつは、この記事の中に混ざっていたロシア語でした。
あれは機械が全部通し、私が読み返して見つけました。
**どちらも、見ているだけでは出てこないものです。**
